


「固定資産税って、家の大きさで決まるんですよね?」
家づくりのご相談で、よくいただく質問です。
もちろん家の広さは大きく関係しますが、実はそれだけではありません。固定資産税は、家の“建て方”によっても変わります。
例えば、どんな素材を使うのか、どんな設備を入れるのか、どんな間取りにするのか。
そうした内容によって建物の評価額が変わり、結果として固定資産税にも差が出てきます。
今回は、意外と知られていない「固定資産税に差が出やすいポイント」を分かりやすく解説します。
固定資産税は、固定資産税評価額 × 税率(通常1.4%)で決まります。
この評価額は、市町村が建物の構造や仕様、設備などをもとに決めています。
つまり“どんな家を建てたか”がそのまま評価に関わってくるということです。
ただし、「豪華だから高い」「シンプルだから安い」という単純な話ではありません。
細かな仕様の積み重ねによって、少しずつ評価額が変わっていきます。
固定資産税で差が出やすいものの一つが、タイル仕上げです。
例えば、玄関の床タイルやキッチンの壁タイル、外壁のタイル仕上げなどは、耐久性が高く
高品質な仕上げ材として評価されやすいため、評価額が上がる傾向があります。
もちろんタイルには、見た目の高級感だけでなく、汚れに強くメンテナンスしやすいという大きなメリットがあります。
そのため、「税金が上がるからやめる」というよりも、自分たちにとって必要かどうかを考えることが大切です。
また、床暖房も建物に組み込まれる設備として評価対象になることがあります。
特に広い範囲に設置する場合は、設備評価が高くなることもあります。
ただ、冬場の快適性は毎日の暮らしに直結します。固定資産税だけを見るのではなく、
長く住む家としての快適さとのバランスを考えることが大切です。
トイレの数や吹き抜けも関係する?
意外と知られていませんが、トイレの数も評価に影響します。2つ目のトイレを設ければ、その分の設備評価が加算されます。
とはいえ、朝の混雑を避けられたり、来客時に便利だったりと、暮らしやすさのメリットは非常に大きい部分です。
税額が大きく変わるわけではありませんが、「設備が増えると評価も上がる」という考え方は知っておくと安心です。
また、吹き抜けや高い天井についても、場合によっては評価に影響することがあります。
吹き抜け自体は床面積には含まれませんが、構造補強や施工の手間、デザイン性などが加味されることがあります。
ただし、「吹き抜けにすると税金がものすごく高くなる」というわけではなく、家全体の仕様の一部として評価されるイメージです。

造作家具については、少し判断が難しい部分があります。
例えば、壁に固定された収納や造作洗面台、カウンターなどは、建物と一体化していると判断されれば
評価対象になる可能性があります。
ただし、これは地域や評価基準によって扱いが異なることもあり、一概に「必ず上がる」とは言えません。
場合によっては、そこまで大きな影響が出ないこともあります。

固定資産税を抑えることは、もちろん大切です。
ですが、「税金を下げるために、本当にやりたかったことを全部やめてしまう」のは、少し違うかもしれません。
固定資産税は毎年かかる費用ですが、仕様による差額は年間で見ると数万円程度であることが多いです。
一方で、暮らしやすさや快適性、メンテナンス性は、住み始めてから毎日の満足度につながっていきます。
だからこそ大切なのは、“納得して選ぶこと”です。
家づくりは、建てて終わりではありません。
住宅ローンだけでなく、固定資産税や光熱費、将来のメンテナンス費など、住んでからかかるお金まで
含めて考えることが大切です。

固定資産税は、家の大きさだけでなくタイルや床暖房、トイレの数、吹き抜け、造作家具など、
さまざまな仕様が評価に関係しています。
ただ、本当に大切なのは「税金を安くすること」だけではなく、自分たちが納得できる家づくりが
できているかどうかです。
数字を理解しながら、暮らしやすさとのバランスを考えて選んでいくこと。
それが、後悔しない家づくりにつながります。
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